2010年12月25日土曜日

働く理由

働く理由 99の名言に学ぶシゴト論。
戸田 智弘
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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就活してから考えていること。

働くってなに?

小学校→中学校→高校→大学→就職
って決まっているイメージがあって、何の疑いもなくそうしてきたけど、
それっていいんかな?って思うのと同時に、
この仕事は自分に向いてるのかわからないけど、将来こうしたいって目標を
たててしまっていいのか?という疑問があった。

そんなときに本書を発見し、読んでみました。

読み終えたとき、私は完全に自分で固定概念を作ってしまっていると感じた。
もっと人生は自由だ。
向いていないと思うなら変えてみればいい。
大まかな目標は必要かもしれないけど、右も左もわからないうちに
答えを決めつけてしまうのは早い。
そんなふうに感じた。
印象的だったのは、「目標を持たないとやる気は起きない」
というのと、「未来の配偶者を決めないとデートは始められない」
という言葉は同じである。
という名言。
確かにそうだと感じた。

最終章では、21世紀の仕事論について述べられている。
中国は今の日本人に比べて勉学に意欲的であるため、中国を見習えという
記事をみたことがある。かつての日本は、いかに多くのものやお金を所有するか=所有志向
という志向であったが、豊かになるにつれ、意味のある生き方をしたい。
人と人との豊かな関係性を築いていきたい。=存在志向
へと変わっていった。
しかし、会社という存在は、所有志向以外の存在にはなりえないため、
個人の仕事への価値観にズレが生じ、企業への忠誠心が薄れているという。
この問題が起こるのは必然であり、一概に今の日本人がダメだとは言えないと感じた。

大切なのは、個人と企業の価値観のズレを理解し、そのズレを小さくする仕組みを
整えていくことではないかと感じた。

「仕事」という枠組みを柔らかく感じることができた1冊でした。

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